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それが
糺す役目なり
奉行には
依怙贔屓ありて
某しばかり
片落しに
爲給ふならんと言せも
果ず
大岡殿發打と
白眼れ
依怙贔屓とは
慮外千萬なり此梅を
出す
隙の有べきや其方は
情なき
爲方なり是には何か
樣子あらんと
云れしかば
粂之進心中憤ほり
小身なりとも
某しも上の
御扶持を
頂戴し
殊に人の
理非を
然ば後藤半四郎は明日こそ是非々々
某し同道すべし
待構へたり
扨又長八は何にしても大橋文右衞門樣の御事を
跡廻しにはならぬと云を長兵衞久五郎の兩人今其事を