“たれそれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タレソレ
語句割合
誰某90.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
対手あいてにならないが、次第わけは話そう。——それ、弁持の甘き、月府のきさ、誰某たれそれと……久須利苦生の苦きに至るまで、目下、素人堅気輩には用なしだ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
従来不朽の筆は不朽の人を伝えるもので、人は文に依って伝えらる。つまり誰某たれそれは誰某にって伝えられるのであるから、次第にハッキリしなくなってくる。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
またわれわれが『論語』や『聖書』を読み万世不朽ふきゅうの金言と称せらるる教訓にれても、うまいことをいっている、このおしえたれそれに聞かしてやりたいものだと、おのれの身にあてはめて考えるよりは
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)