“ぜんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前線54.5%
前川18.2%
全線9.1%
全船9.1%
髯線9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
話は遠く日露戦争の昔にさかのぼりますが、河内園長が満州の野に出征しゅっせいして軍曹ぐんそうとなり、一分隊の兵を率いて例の沙河さか前線ぜんせん遼陽りょうようの戦いに奮戦ふんせんしたときのことです。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さけ時節じせつにて、小千谷をぢや前川ぜんせんは海にてうするの大河なれば今とりしをすぐに庖丁はうちやうす。あぢはひ江戸にまされり。一日さけをてんぷらといふ物にしていだせり。
つぎの停車駅ていしゃえきまでは、やく一時間もかかる。全線ぜんせんで一ばん長い丁場ちょうばだった。日記をつけてしまうと、することもなくなったので、まどから暗い外をすかして見た。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
と、またもやごうぜんたる音がして、全船ぜんせん震動しんどうした、同時に船は、木の葉のごとく巨濤きょとうにのせられて、中天ちゅうてんにあおられた。たのみになした前檣ぜんしょうが二つに折れたのである。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
Sylpheジルフェ の女性をそれにもまた男性化しているばかりでなく、再び古愛蘭アイリッシュのような角張ったゴソニック文字で、それには筆者の性別は愚かなこと毛のような髯線ぜんせん一筋にさえ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)