“せきあく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セキアク
語句割合
積悪66.7%
積惡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清盛の肖像には摂津築島寺の清盛甲冑かっちゅう姿の像、山城六波羅蜜寺の法体像ほったいぞう、京都曼殊院の束帯像そくたいぞうなど幾種となくありますが、いずれも端正な美丈夫で、積悪せきあくむくいのため、赤鬼青鬼の迎えをうけ
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父子二代の積悪せきあくはたして如来にょらいの許したもうやいなや。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
されば嘉川主税之助家來けらい安間平左衞門の兩人は多年たねん積惡せきあく一時にあらはれ又々此度再應さいおうの吟味に及ばれける處に安間平左衞門はとてものがれぬ處と覺悟かくご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
積惡せきあくむくいぢや、——斯く言ふ宇古木兵馬も、今から十八年前、五郎次郎にあざむかれて、主君の怒りを招き、危ふく御手討になるところを、五郎次郎は自分の非を隱して拙者に恩を賣り
能々よく/\承まはれ此上は汝積惡せきあく懺悔ざんげなし本心に立歸れと睨付にらみつけられ九郎兵衞は一言もなく閉口へいこうせし樣子を大岡殿とくと見られコリヤ九郎兵衞今大源が申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以ていはしめ給ふ事長庵が多年の積惡せきあく露顯ろけん時節じせつにや有ぬべし然ばお光は忠兵衞が歸りしより早々さう/\支度したくを爲し直樣すぐさま店請人たなうけにんの清右衞門方へ到り云々しか/″\譯柄わけがらなればすみやかに此趣きを訴へて夫の汚名をめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)