積悪せきあく)” の例文
旧字:積惡
たった一言、これは南半球で実験をするのですと教えてくれればよかったものを。……まあ、それが、積悪せきあくの醤や油の天命じゃろうよ
主人の佐吉は積悪せきあくに責めさいなまれるように、縁側へ崩折れてガタガタふるえ、ガラッ八も、与次郎も、万七でさえも、顔色を失って、成行きを見詰めるばかりです。
清盛の肖像には摂津築島寺の清盛甲冑かっちゅう姿の像、山城六波羅蜜寺の法体像ほったいぞう、京都曼殊院の束帯像そくたいぞうなど幾種となくありますが、いずれも端正な美丈夫で、積悪せきあくむくいのため、赤鬼青鬼の迎えをうけ
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父子二代の積悪せきあくはたして如来にょらいの許したもうやいなや。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)