“ずゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
珠数33.3%
数珠33.3%
數珠33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と声をかけて、入つて来たのは蓮華寺の住職の匹偶つれあひ。年の頃五十前後。茶色小紋の羽織を着て、痩せた白い手に珠数ずゝを持ちながら、丑松の前に立つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
遽然にはかに、二人の僧の声が絶えたので、心づいて眺めた時は、丁度読経どきやうを終つて仏の名をとなへるところ。間も無く住職は珠数ずゝを手にして柱の側を離れた。若僧はだ同じ場処に留つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あつまりしものども、それこそよき善行ぜんぎやうなれ、こよひもよほし玉へ、茶の子はこなたよりもちゆかん、御坊ごばうは茶の用意よういをし玉へ、数珠ずゝあんにはなかりき、これもおてらのをかりてもちゆかん
先刻さつきくび數珠ずゝいたぢいさんががみ/\といつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)