“じゅず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
数珠70.7%
珠数28.7%
念珠0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ただ、秋草が、河原に咲いています。——三位殿は、老花おいばなを咲かせました」範宴は、法衣ころもたもとから数珠じゅずを取りだして、指にかけた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
修験者の珠数じゅずを押しんで祈祷きとうする傍には、長者の一人むすめと、留守をあずかっている宇賀一門の老人達が二三人坐っておりました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その日は早くから、節子は持仏堂のほうへいった。六畳二間に四畳半だけの、小さな住居が附いている、その濡縁に出て、念珠じゅずを手にして庭を眺めていた。
おばな沢 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)