念珠じゅず)” の例文
その日は早くから、節子は持仏堂のほうへいった。六畳二間に四畳半だけの、小さな住居が附いている、その濡縁に出て、念珠じゅずを手にして庭を眺めていた。
おばな沢 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)