“ずゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
数珠50.0%
珠数50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余りの有難さに自分おのれもまた涙聊か誘はれぬ、さて美しき姫は亡せ果てたり、美しき尼君はり出で玉ひぬ、青〻としたる寒げのかしら鼠色ねずみ法衣ころも、小き数珠ずゞ、殊勝なること申すばかり無し
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
思ひ入て擦る数珠ずゞの音の声すみておぼえずたまる我涙かな、と歌の調は好かれ悪かれ、西行にはかに読みかくれば、彼方は初めて人あるを知り、思ひがけぬに驚きしが、何と仰られしぞ、今一度と
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
菩提樹の実の珠数ずゞ繰りながら十兵衞が埓なき述懐に耳を傾け居られし上人、十兵衞が頭を下ぐるを制しとゞめて、了解わかりました、能く合点が行きました、あゝ殊勝な心掛を持つて居らるゝ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)