“すだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
數代50.0%
数代25.0%
数台25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有らざるなかに同町三丁目に數代すだいつゞく小西長左衞門といふ藥種屋やくしゆやあり間口凡そ二十間あまりにして小賣店こうりみせ問屋店とひやみせ二個ふたつに分ち袖藏そでぐらあり奧藏あり男女夥多あまたの召仕ありて何萬兩といふ身代しんだいなればなにくらからず送りゆく主個あるじ長左衞門は今茲ことし(享保二年)五十の坂を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これに反して藩の方から手前達のような家来が数代すだい神妙に奉公してれたからこの藩も行立ゆきたつとう云えば、此方こっちまた言葉を改め、数代すだい御恩をこうむっ難有ありがた仕合しあわせに存じ奉ります
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
およそ人間の交際は売言葉に買言葉で、藩の方から数代すだい御奉公を仰付おおせつけられて難有ありがた仕合しあわせであろうとひどく恩にせれば、失敬ながら此方こっちにも言葉がある、数代すだい家来になって正直に勤めたぞ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
予は今門前において見たる数台すだいの馬車に思い合わせて、ひそかに心にうなずけり。
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)