“しんめごや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神馬小舎66.7%
神馬小屋33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もなく、高尾の奥院おくのいんからくだってきた加賀見忍剣かがみにんけんは、神馬小舎しんめごやから一頭の馬をひきだし、鉄の錫杖しゃくじょうをななめににむすびつけて、法衣ころもそでも高からげに手綱たづなをとり、夜路よみち山路やまみちのきらいなく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、神馬小舎しんめごやの前でわらわれて来ただけに、武蔵は、意外だったのである。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その姿や寝ぼけづらが、おかしいとみえて、すぐそばの神馬小屋しんめごやで、白と黒と二ひきの馬が、ヒーンと鼻で吹きだした。すると頭の上のモチの木でも、からすがカーッとき合わせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神馬小屋しんめごやびこんで、馬のおしりにかくれるもの、さては韋駄天いだてんげちる者など——いまが今までの散華舞踊さんげぶようは、一しゅんのまにこの我武者がむしゃのろうぜきで荒涼こうりょうたるありさまとしてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、そこはれいの神馬小屋しんめごやであったので、注連飾しめかざりをつけた白馬しろうまが、ふいの闖入者ちんにゅうしゃにおどろいて、ヒーンと一こえいなないたかと思うと、飛びこんできた蛾次郎の脾腹ひばらひづめでパッと蹴りかえした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)