“神馬小屋”の読み方と例文
読み方割合
しんめごや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その姿や寝ぼけづらが、おかしいとみえて、すぐそばの神馬小屋しんめごやで、白と黒と二ひきの馬が、ヒーンと鼻で吹きだした。すると頭の上のモチの木でも、からすがカーッとき合わせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神馬小屋しんめごやびこんで、馬のおしりにかくれるもの、さては韋駄天いだてんげちる者など——いまが今までの散華舞踊さんげぶようは、一しゅんのまにこの我武者がむしゃのろうぜきで荒涼こうりょうたるありさまとしてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、そこはれいの神馬小屋しんめごやであったので、注連飾しめかざりをつけた白馬しろうまが、ふいの闖入者ちんにゅうしゃにおどろいて、ヒーンと一こえいなないたかと思うと、飛びこんできた蛾次郎の脾腹ひばらひづめでパッと蹴りかえした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)