“しんぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
信奉20.0%
心法20.0%
新封20.0%
神方20.0%
新豊10.0%
晨報10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれがこれまで信奉しんぽうもし、実践じっせんにもつとめて来た、友愛・正義・自主・自律・創造、といったような、社会生活の基本的徳目とくもくは、今のかれには、全く力のない、空疎くうそな言葉の羅列られつでしかなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「六塵の境界」などというのはそれです。ただし六塵の中の「法塵」は、意根の対象となるもので、うれしいとか、悲しいとか、憎いとかかわいいとかいう精神上の作用はたらき心法しんぽう)をいったものです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
徳川七十万石の新封しんぽうと為りて無事ぷじに局を結びたり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
おい、それだっても無銭ただじゃあいけねえよ、はばかりながら神方しんぽう万金丹、一じょう三百だ、欲しくば買いな、まだ坊主に報捨ほうしゃをするような罪は造らねえ、それともどうだお前いうことをくか。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
朗詠の歌の詞は「新豊しんぽうの酒の色は鸚鵡盃おうむはいの中に清冷たり、長楽ちょうらくの歌の声は鳳凰管ほうおうかんうち幽咽ゆういんす」というのだそうであるが
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
春鶯囀しゅんのうでん」という大曲の一部だという「入破じゅは」、次が「胡飲酒こいんしゅ」、三番目が朗詠の一つだという「新豊しんぽう」、第四が漢の高祖の作だという「武徳楽ぶとくらく」であった。
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
米良は大連の常盤ときわ橋通りのユダヤ人の経営するカバレット・バビロンで、ロシア領事館の書記の支払った奉天ほうてん銀行の贋札にせさつの下で、皺だらけになった支那紙晨報しんぽうを拾い読みしているうちに
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)