“贋札”の読み方と例文
読み方割合
にせさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
利口な人は二度共しくじったから、その次には贋札にせさつを沢山こしらえて、さあ欲しいだろう、欲しければ取りにおいでと札を
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
米良は大連の常盤ときわ橋通りのユダヤ人の経営するカバレット・バビロンで、ロシア領事館の書記の支払った奉天ほうてん銀行の贋札にせさつの下で、皺だらけになった支那紙晨報しんぽうを拾い読みしているうちに
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
論より証拠音が出るんだから、小督こごうつぼねも全くこれでしくじったんだからね。これがぬすみ食をするとか、贋札にせさつを造るとか云うなら、まだ始末がいいが、音曲おんぎょくは人に隠しちゃ出来ないものだからね
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)