“しろいぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白犬80.0%
白狗20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見らるる如く某は、このあたり猟師かりうどに事ふる、猟犬にて候が。ある時わしとって押へしより、名をば鷲郎わしろうと呼ばれぬ。こは鷲をりし白犬しろいぬなれば、鷲白わししろといふ心なるよし。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
第一だいいちそのものとはどんなものか、と突懸つゝかゝつてきますと、盲人めくらニヤリともせず、眞實まじめかほをしまして、れば、ればづ、守宮やもりかんむりかぶつたやうな、白犬しろいぬ胴伸どうのびして
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
井崎八郎と白狗しろいぬの勘次は、平次の僞手紙に釣られるとも知らず、宵闇の中を相生町あひおひちやうから深川の方へ向ひました。
「解りましたよ、親分、——浪人は井崎八郎いざきはちろう北国者ほっこくもので剣術も学問も大なまくらだが、押借おしがりの名人、遊び人の方は白狗しろいぬ勘次かんじという小博奕打こばくちうち、これも筋のよくねえ人間だ」
「解りましたよ、親分。——浪人は井崎八郎、北國者で劍術も學問も大なまくらだが、押借おしがりの名人、遊び人の方は白狗しろいぬの勘次といふ小博奕打こばくちうち、これも筋のよくねえ人間だ」
壁の穴の向うと此方で、井崎八郎と白狗しろいぬの勘次は話を始めました。