-
トップ
>
-
しよへん
此
雪頽といふ事
初編にもくはしく
記たるごとく、山に
積りたる雪二丈にもあまるが、春の
陽気下より
蒸て
自然に
砕け
落る事
大磐石を
転しおとすが如し。
初編にもしるしたるごとく、我国の
獣冬にいたれば山を
踰て雪
浅国へさる、これ雪ふかくして
食にとぼしきゆゑなり。春にいたればもとの
棲へかへる。
此
雪頽といふ事
初編にもくはしく
記たるごとく、山に
積りたる雪二丈にもあまるが、春の
陽気下より
蒸て
自然に
砕け
落る事
大磐石を
転しおとすが如し。
初編にもしるしたるごとく、我国の
獣冬にいたれば山を
踰て雪
浅国へさる、これ雪ふかくして
食にとぼしきゆゑなり。春にいたればもとの
棲へかへる。
毎号一篇を
載せる小説雑誌を出したいと
云ふ話、そこで
新著百種と
名けて、
私が
初篇を書く事に
成つて、二十二年の二月に
色懺悔を出したのです、
私が
春のや
君に
面会したのも、
篁村君を
識つたのも