“さけびん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酒壜55.6%
酒瓶44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申訳みたいに売台カウンタのむこうに酒壜さけびんの列が並んではいるが、公衆に開けてるんじゃないとみえて、この、酒場の書入れ時刻というのに、客といっては一人もなかった。
その広間はどこの居酒屋いざかやにも見られるようなもので、食卓、すずかめ酒壜さけびん、それから酒を飲んでる男や、煙草たばこをふかしてる男、中はうす暗くて、しかも騒然たる音を立てていた。
白い上着うわぎ酒瓶さけびんの蔭にかくしてなにか整頓に夢中になっているように見せて置いて、しかるのち、その蔭に鈴江をよびこむと、春ちゃんの機嫌をわるくするようなことを言っちゃならねぇぞと
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
予審判事の書記が寄れる卓子ていぶるの足の下に転がりて酒瓶さけびんの栓のりし事をも記臆し、そのせんはコロップにて其一端に青き封蝋ふうろうそんしたる事すらも忘れず、此後こののち千年生延いきのびるとも是等の事を忘る可くもあら
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)