“ちろり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酒瓶90.0%
銚釐10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すず酒瓶ちろりを机にのせて、寝酒をめていた会所守かいしょもり久六きゅうろくは、入ってきたのをジロリと眺めて
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と風呂をすすめ、その間に、下男女中をとくして、鮮魚、若鶏わかどりの物などの手早い料理、さて杯やら銀の酒瓶ちろりやら、盆果ぼんか点心てんしん(菓子)なども取揃えて、席も卓の上席にあがめ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これに誘われ酒の芳醇、吟々として舌根にうったえる。私は、銀色の銚釐ちろりを静かに小杯に傾けながら、夫人が語るすっぽんの割烹譚を興深く聞いた。
すっぽん (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)