“さきこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
咲子40.0%
佐紀子20.0%
先越20.0%
咲込20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかの子供は平生の通り早く寝かされたあとに、咲子さきこという十三になる長女だけが起きて線香のそばを離れなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東京でおやしきがお焼けになったかたもおありになりましたが、でもさいわいにいずれもおけがもなくておすみになりましたが、鎌倉かまくらでは山階宮妃やましなのみやひ佐紀子さきこ女王殿下が圧死になり
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
ここは、ふゆのほうが、やすひとおおいんだから、先越さきこ苦労くろうをさっしゃるな。停留場ていりゅうじょうなんか、どこへいてもいいというで、きにまかしておかっしゃい。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
見渡せば、見まはせば、赤土の道幅せまく、うねりうねりはてしなきに、両側つづきの躑躅つつじの花、遠きかたは前後をふさぎて、日かげあかく咲込さきこめたる空のいろの真蒼まさおき下に、たたずむはわれのみなり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)