“これい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古例36.4%
古礼18.2%
古鈴9.1%
古隷9.1%
己霊9.1%
故例9.1%
鈷鈴9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前に引し明月記の寒氷かんひやうは朝庭よりの古例これいたまものにはあるべからず、いかんとなれば削氷けずりひを賞味せられしは七月廿八日なり、六月朔日にたまはりたる氷、七月廿八日まできえずやあるべき。
牛王院ごおういん山(御殿岩)、唐松尾、枝沢山、つばくろ山、古礼これい山、水晶山、雁坂山、破風山、木賊とくさ山(雲切山)、甲武信岳、三宝山(真ノ沢山)、股沢山、富士見、東股頭、国師岳、奥仙丈岳、朝日岳
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
りん……鈴のだった。……りん、りん、とびた古鈴これいのひびきが、彼の離れのすぐうしろで聞えた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また周の石鼓の籀文ちうぶん、秦の小篆せうてん、前漢の古隷これい、後漢の八分はつぷん六朝りくてう今隷きんれい等、それぞれ多かれ少なかれ、例のユニフォーミティを示してゐるが、前後三千年を通じ
秋艸道人の書について (新字旧仮名) / 吉野秀雄(著)
形体以外の活動を見るあたわざる者に向って己霊これいの光輝を見よとゆるは、坊主に髪をえとせまるがごとく、まぐろに演説をして見ろと云うがごとく、電鉄に脱線を要求するがごとく
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
声に応じて太郎丸の全軍、故例これい武者押しの声を上げた。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平賀坊の平賀三郎は、宮家の御笈おんおいを兵衛の枕もとへ立て、独鈷どっこ、三鈷鈴これい錫杖しゃくじょう五十串いそくし、備うべき仏具を取り出して、笈の上へ置きならべた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)