“こつ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兀々80.0%
厳格20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
け行く寒き夜を、大和おほわ一郎の兀々こつ/\と勉学に余念なし、雪バラ/\と窓を打ちて、吹き入る風に身をふるはしつ「オヽ、寒い、最早もう何時かナ、未だ十二時にはなるまい——」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
たい土地とちはふみがたく、兀々こつ/\として月日つきひおくらねばならぬかとおもふに、のふさぐも道理だうりとせめては貴孃あなたでもあはれんでくれ給へ、可愛かわいさうなものではきかとふに
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
金「馬鹿ア云え、そんな事が云えるものか、あの浪人は堅い男だ、毎朝板の間へ手を突いて、お早うと丁寧に厳格こつ/\した人だが、そんな篦棒べらぼうな事を頭を禿はげらかして云えるものか」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)