“こうしゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
講釈34.4%
侯爵31.3%
公爵28.1%
公綽3.1%
講談3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じいさんはあたかも寺子屋てらこやのお師匠ししょうさんとった面持おももちで、いろいろ講釈こうしゃくをしてくださいました。おじいさまはんなふうされました。——
侯爵こうしゃくを会頭に頂くその会は、彼の力で設立の主意を綺麗きれいに事業の上で完成したあと、彼の手元に二万円ほどの剰余金をゆだねた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旅行中の、ある若い公爵こうしゃくが、奥方おくがたといっしょに、ちょうどこの町を通りかかって、きょうの芝居を見物にきていました。
臧武仲ぞうぶちゅうの知、公綽こうしゃくの無欲、卞荘子べんそうしの勇気、冉求ぜんきゅうの多芸をかね、更に礼楽をもつて磨きをかけたら、成人といってもいいだろう。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
……ところで、忘れもしねえ、今月の三日、芝口の露月亭ろうげつていへまいりますと、その晩の講談こうしゃくというのが、神田伯龍かんだはくりゅうの新作で『谷口検校たにぐちけんぎょう』……。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)