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くわうえい
即ち
人と
家とは、
榮えるので、
恁る
景色の
俤がなくならうとする、
其の
末路を
示して、
滅亡の
兆を
表はすので、
詮ずるに、
蛇は
進んで
衣を
脱ぎ、
蝉は
榮えて
殼を
棄てる、
人と
家とが、
皆他の
光榮あり
なぜならば、少しもそれらの
運動や
宣言に
共鳴を感ずることが出來ませんでしたから。ひそかに
自分達の考へはもう
舊いのだろうと
肯きました。さうしてその舊さに
滿足を感じ、
光榮を感じました。