“くびまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頸巻62.5%
領巻12.5%
頸巾12.5%
首卷12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「雪なんぞはもうありあしないだろう。」寒がりのK君はうちの中でも頸巻くびまきをしたままで、小屋から出て来ようともせずに僕たちを促した。「早くはいりたまえ。」
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
大きな雄鶏おんどりである。総身の羽が赤褐色で、くび柑子こうじ色の領巻くびまきがあって、黒い尾を長く垂れている。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
一日いちじつ、お勢の何時になく眼鏡を外して頸巾くびまきを取ッているを怪んで文三が尋ぬれば、「それでも貴君あなたが、健康な者にはかえって害になるとおっしゃッたものヲ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
首卷くびまきのはんけちにわかにかげして、途上とじよう默禮もくれいとも千ざい名譽めいよとうれしがられ、むすめもつおや幾人いくたり仇敵あだがたきおもひをさせてむこがねにとれも道理だうりなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)