“くひき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
九疋66.7%
食切33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、すぐオイノ九疋くひき出て来て、みんなまじめな顔をして、手をせわしくふって云いました。
狼森と笊森、盗森 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
聞えるものは雪婆ゆきばんごのあちこち行つたり来たりして叫ぶ声、お互の革鞭かはむちの音、それからいまは雪の中をかけあるく九疋くひきの雪狼どもの息の音ばかり、そのなかから雪童子ゆきわらすはふと
水仙月の四日 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
しまか、みつか、はたきけて——おちよ、いゝえう/\……矢張やつぱりこれは、はなしなかで、わに片足かたあし食切くひきられたと土人どじんか。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そしてさかなばかりではない、やなぎ食切くひきるといたむのだ
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)