“雪婆”の読み方と例文
読み方割合
ゆきば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤い毛布ケットかつぎ、「カリメラ」の銅鍋どうなべや青いほのおを考えながら雪の高原を歩いていたこどもと、「雪婆ゆきばンゴ」や雪狼ゆきオイノ雪童子ゆきわらすとのものがたり。
「さうさう、それでいゝよ。さあ、降らしておくれ。なまけちや承知しないよ。ひゆうひゆうひゆう、ひゆひゆう。」雪婆ゆきばんごは、また向ふへ飛んで行きました。
水仙月の四日 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
聞えるものは雪婆ゆきばんごのあちこち行つたり来たりして叫ぶ声、お互の革鞭かはむちの音、それからいまは雪の中をかけあるく九疋くひきの雪狼どもの息の音ばかり、そのなかから雪童子ゆきわらすはふと
水仙月の四日 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)