“くはふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
加100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この行甚だ楽しからず、蒼海約して未だ来らず、老侠客の面(かほ)未だ見(みえ)ず、加(くはふ)るに魚なく肉なく、徒らに浴室内に老女の喧囂(けんがう)を聞くのみ。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
火脉(くわみやく)の気息(いき)に人間(にんげん)日用(にちよう)の陽火(ほんのひ)を加(くはふ)ればもえて焔(ほのほ)をなす、これを陰火(いんくわ)といひ寒火(かんくわ)といふ。寒火を引(ひく)に筧(かけひ)の筒(つゝ)の焦(こげ)ざるは、火脉の気いまだ陽火をうけて火とならざる気息(いき)ばかりなるゆゑ也。
従来の階級は概(おほむ)ね壊裂したり、加(くはふ)るに長年の乱世に人民の位地も大(おほい)に前とは異なりて、従来貴族たりし者の落ちて平民の籍に投ぜし者、従来平民たりし者の登りて貴族の位地を占めし者
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)