“くちさが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口善悪46.7%
口性26.7%
口賢13.3%
口善惡6.7%
口惡善6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花嫁は評判の堅い娘で、八百峰の総領とは許嫁いいなずけ同士、色恋の道行でないことは、口善悪くちさがない近所のおかみさん達までが牡丹餅判ぼたもちばんします。
『なあに、フョードル・パーヴロヴィッチさん、つらいにはつらいでしょうけれど、位を授かったことを思えば、満足でしょうに』と口性くちさがない連中が言ったりした。
いい加減お年寄りな小母さんまでが(こうも女は口賢くちさがないものでございましょうか)
跡にて口善惡くちさがなき女房共は、少將殿こそ深山木みやまぎの中の楊梅、足助殿あすけどのこそ枯野かれの小松こまつ、何れ花もも有る武士ものゝふよなどと言い合へりける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
瀧口時頼が發心ほつしんせしと、誰れ言ふとなく大奧おほおくに傳はりて、さなきだに口善惡くちさがなき女房共、寄るとさはると瀧口が噂に、横笛とゞろく胸をおさへて蔭ながら樣子を聞けば
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
たづねければ口惡善くちさがなき下女の習慣ならひあれこそ近在の大盡だいじん娘御むすめごなるが江戸のさる大店おほだな嫁入よめいりなされしが聟樣むこさま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)