“口性”の読み方と例文
読み方割合
くちさが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お梶は、宗清とは屋続きの万太夫座に忍び入って、其処を最期の死場所と定めたのである。その死因についても、京童は色々に、口性くちさがない噂を立てた。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
『なあに、フョードル・パーヴロヴィッチさん、つらいにはつらいでしょうけれど、位を授かったことを思えば、満足でしょうに』と口性くちさがない連中が言ったりした。
はやくもけちをつけにかからんず模様、さらぬだに口性くちさがない江戸の雀、近江屋はやっきになり出したが、それにもましてお艶は腕、いや、口にりをかけてあらぬ鬱憤を洩らし始めるという