“くちさかし”の漢字の書き方と例文
語句割合
口賢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肉食にくじきはする、酒はのむ、あまつさえ弟子善信には、妻帯の媒立なかだちまでしたという売僧まいす法然、口賢くちさかしく、女人教化きょうげなどと申しおるが、その実いかがやら、まさしく仏教の賊、末法の悪魔」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いかに口賢くちさかしう言うても、ならぬと思え。面会無用じゃとその女子に言え」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
丹治峯均筆記たんじほうきんひっきにはまた、こんな話ものせてある。武蔵、幼年から父の兵法を見て、いつも口賢くちさかし誹謗ひぼうする、無二斎はわが子ながら気にくわないでいる所、当時、楊枝ようじを削っている室に武蔵もいた。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)