“ぎょうてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
業態44.4%
業体33.3%
形体11.1%
行態11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし見ても知れよう、こんな業態ぎょうていだ、ならずもんだ、俺あ、ならずもんの腕で出来るだけのことをするだけだ。さむらいは士らしい駄ボラを吹いてそっくり返っていりゃいいんだ。俺あ士は大嫌えだ。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
一体、悪魔を払う趣意だと云うが、どうやら夜陰のこの業体ぎょうていは、魑魅魍魎ちみもうりょうの類を、呼出し招き寄せるに髣髴ほうふつとして、実は、希有けぶに、怪しく不気味なものである。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
絶えずはたはたと鳴らす団扇うちわづかい、ぐいと、抱えて抜かないばかり、柱に、えいとこさで凭懸よりかかる、と畳半畳だぶだぶと腰の周囲まわりに隠れる形体ぎょうてい。けれども有名な琴の師匠で、芸は嬉しい。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まあ、これは一番正体が知れていますが、それでも唐突だしぬけに見ると吃驚びっくりしますぜ。で、やっぱりそれ、燭台しょくだいわきの柱に附着くッついて胡坐あぐらでさ。妙に人相形体ぎょうていの変ったのが、三つとも、柱の処ですからね。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「こは逆上召されたか各〻、この行態ぎょうていは何事でござる、お家の大事を思い給わぬか!」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)