“ぎょうぎょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仰々77.1%
業々14.3%
囂々2.9%
行々2.9%
迎々2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには予期した通り、いや予期以上の仰々ぎょうぎょうしさで、百貨店の珍事が報道してあった。二面の大半がその激情的な記事でうずまっていた。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その時奥さんは地味な紺の上っ張りを着こんでいたが、業々ぎょうぎょうしい夫人の姿をひと眼見るなり、大根は莚の上に放りはなして、奥へ逃げこんでしまった。
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
少年の議論家は素肌すはだの上に上衣うわぎを羽織ッて、仔細しさいらしく首をかしげて、ふかし甘薯いもの皮をいてい、お政は囂々ぎょうぎょうしく針箱を前に控えて、覚束おぼつかない手振りでシャツのほころびを縫合わせていた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
つまり、凡夫の世界から、仏の世界へ行くことなのです。弘法大師はこれを「行々ぎょうぎょうとして円寂えんじゃくに入る」と訳しています。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
という他愛のない筋を迎々ぎょうぎょうしくしゃべったピエロが引込むと入れ違いに、荒縄で縛られた狒々は土人にひかれてしおしおと足どりも乱れ勝ちに出て来た。
鉄の処女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)