“ぎょうかいがん”の漢字の書き方と例文
語句割合
凝灰岩100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「先生、この石何す。」一かけひろってっている。〔ふん。何だと思います。〕「何だべな。」〔凝灰岩ぎょうかいがんです。ここらはみんなそうですよ。浮岩質ふがんしつの凝灰岩。〕
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その大石というのは子持石こもちいしであった。凝灰岩ぎょうかいがんに堅くて黒いれきはらんでいる。その大小の礫の抜け出したあとが痘痕あばたのように見える。その穴にはしのぶが生えている。いわゆるのきしのぶである。
それでもあの崖はほんとうのわかみどりや、はいいろのや、かばの木の青やずいぶん立派りっぱだ。佐藤箴さとうかんがとなりにならんで歩いてるな。桜羽場さくらはばがまた凝灰岩ぎょうかいがんひろったな。ほおがまっかみあかいその小さな子供こども
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
凝灰岩ぎょうかいがんが青じろく崖となみとの間に四、五すんつづいてはいるけれどもとてもあすこはつたって行けない。それよりはやっぱり水をわたってむこうへ行くんだ。向うの河原は可成かなり広いしたきまでずうっと続いている。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)