“きじま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木島40.0%
黄縞30.0%
樹島10.0%
鬼島10.0%
黄島10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのときおもいがけなく、れい木島きじま梅沢うめざわ小山こやま乱暴者らんぼうものが三にんでやってきて
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
天鵝絨びろうど括枕くくりまくらを横へ取って、足をのばしてすそにかさねた、黄縞きじまの郡内に、桃色の絹の肩当てした掻巻かいまきを引き寄せる、手がすべって、ひやりとかろくかかった裏の羽二重が燃ゆるよう。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
瑠璃色るりいろに澄んだ中空なかぞらの間から、竜が円い口を張開いたような、釣鐘の影のなかで、そっと、美麗なおんなの——人妻の——写真をた時に、樹島きじまは血が冷えるように悚然ぞっとした。……
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「会社では工場長の鬼島きじまさんが一番強いんですが、社長と差すと、いつも大汗です」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
黄島きじま長官は、ほんとうに、遺憾にたえないといった語調で、とんと、卓子テーブルのうえを拳でたたいた。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)