木島きじま)” の例文
そのネネが、新しき情人、木島きじま三郎と、親しく暮しているであろうことを思うと
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
そのときおもいがけなく、れい木島きじま梅沢うめざわ小山こやま乱暴者らんぼうものが三にんでやってきて
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから警察署のとなりにある蝙蝠傘屋かうもりがさやも——傘屋の木島きじまさんは今日こんにちでも僕のことを覚えてゐてくれるであらうか? いや、木島さん一人ひとりではない。僕はこの界隈かいわいに住んでゐた大勢おほぜいの友だちを覚えてゐる。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「オヤッ、木島きじま君じゃないか。どうしたんだ、その顔色は?」
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
光治こうじきゅうにも、やはり木島きじまとか梅沢うめざわとか小山こやまとかいう乱暴らんぼうのいじ悪者わるものがいて、いつもかれらはいっしょになって、自分じぶんらのいうことにしたがわないものをいじめたり、かせたりするのでありました。
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)