“かるくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽口90.9%
輕口9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
機嫌きげんのいい時に、彼を向うへ廻して軽口かるくちくらをやるくらいは、今の彼女にとって何の努力もらない第二の天性のようなものであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
精いっぱい軽口かるくちのつもりで彼は自分から笑ってかかると、玉藻も堪えられないように、扇で顔をかくしながら言った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ざれたる婢女をんな輕口かるくちおとしばなしして、おとき御褒賞ごほうびなにや、ひとものたまこと幼少ちいさいよりの蕩樂だうらくにて、これを父親てゝおや二もなくがりし、一トくちはゞ機嫌きげんかちのたちなりや
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)