“かしゆかた”の漢字の書き方と例文
語句割合
貸浴衣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一瀬ひとせひくたきさつくだいて、さわやかにちてながるゝ、桂川かつらがは溪流けいりうを、石疊いしだたみいたみづうへせきなかばまで、足駄穿あしだばきわたつてて、貸浴衣かしゆかたしりからげ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そうして同じ彼等の姿が再び欄間の上から曲折してくだって来るのをうとい眼で眺めた。彼らは必ずあらしま貸浴衣かしゆかたを着て、日の照る時は手拭てぬぐい頬冠ほおかむりをしていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
衣桁いこうをみると、ゆうべ、かれによく似合っていた宿の貸浴衣かしゆかたが、しわになって脱いである。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)