“かざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家財85.7%
貨財14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だがその時代は、学生生活はたいへん苦しいときであったうえに、雨谷君の実家は大水おおみずのために家屋かおく家財かざいごと流され、ほとんど、無一物むいちぶつにひとしいあわれな状態になっていた。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それでもおほきな建物たてもの燒盡せうじんするには時間じかんえうした。あひだ村落むらもの手當てあた次第しだい家財かざいつてれを安全あんぜん地位ちゐうつした。てんおい白晝はくちう動作どうさ敏活びんくわつ容易よういであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
海賊のくせに、金や積荷にかまわないのは、ふしぎだと思っていたが、サンチャゴに乗りこんできたのは、貨財かざいが目あてなのでなくて、最初から船を焼くのが目的だったのだということがわかった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)