“おんたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恩沢66.7%
恩澤22.2%
御貯11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「みな父の遺徳、祖先の恩沢おんたくだ。……わしはまだわしとして、真に、領民から土下座をうけるほどな何事もしていない」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かけ平日ふだん百か二百の端足はしたぜにさへ勘定かんぢやうあはざれば狂氣きやうきの如くに騷ぎ立る五兵衞なれば五十兩の事故鬼神おにがみの如くいきどほり居たる所へ番頭久八進み出て私し儀幼少えうせうの時よりの御恩澤おんたく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
けつして御心遣ひなく何時まで緩々ゆる/\と御逗留とうりう成れまし然ながら斯樣申せば何とも失禮しつれい千萬せんばんなれども永々なが/\の御逗留とうりうと云ことには御良人おつれあひの御病氣にて御物入おんものいり莫大ばくだいならん縱令たとへ餘計よけい御貯おんたくはへ有とも斯して在れなば追々おひ/\のこり少なになり旅先たびさきは別て心細こゝろぼそくも思ふものなり金銀は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)