“旅先”の読み方と例文
読み方割合
たびさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地蔵行者じぞうぎょうじゃ菊村宮内きくむらくないと、坂東巡礼のお時とであった。ほんの旅先たびさきの道づれであるが、ふたりの仲のよいことは、おなじ家にすむ家族かぞくといえどもない美しさだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旅先たびさきながら看過みすごし難くて、二銭五厘宛で五個買い、万碧楼に届けてもらう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
けつして御心遣ひなく何時まで緩々ゆる/\と御逗留とうりう成れまし然ながら斯樣申せば何とも失禮しつれい千萬せんばんなれども永々なが/\の御逗留とうりうと云ことには御良人おつれあひの御病氣にて御物入おんものいり莫大ばくだいならん縱令たとへ餘計よけい御貯おんたくはへ有とも斯して在れなば追々おひ/\のこり少なになり旅先たびさきは別て心細こゝろぼそくも思ふものなり金銀は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)