“おほゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オホヰ
語句割合
大井60.0%
大堰40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「先生の指図通さしづどほり、宇津木をつてしまふのだ。君は出口で見張つてゐてくれ給へ。」聞きれた門人大井おほゐの声である。玉造組与力たまつくりぐみよりきせがれで、名は正一郎しやういちらうと云ふ。三十五歳になる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
東海道線とうかいだうせんやませんがつして鐵道線路てつだうせんろ右手みぎて臺地だいちがそれで、大井おほゐ踏切ふみきりからけば、鐵道官舍てつだうくわんしやうらから畑中はたなかるのである。
次にわたくしは柏軒が二月二十三日に藤枝を発し、大堰おほゐ川を渡り、遠江国掛川に宿したことを知つてゐる。それは良子刀自がしもの如き書牘しよどくを蔵してゐるからである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
水にねし嵯峨の大堰おほゐのひとがみ絽蚊帳ろがやの裾の歌ひめたまへ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
人に侍る大堰おほゐの水のおばしまにわかきうれひの袂の長き
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)