大堰おほゐ)” の例文
次にわたくしは柏軒が二月二十三日に藤枝を発し、大堰おほゐ川を渡り、遠江国掛川に宿したことを知つてゐる。それは良子刀自がしもの如き書牘しよどくを蔵してゐるからである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
水にねし嵯峨の大堰おほゐのひとがみ絽蚊帳ろがやの裾の歌ひめたまへ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
人に侍る大堰おほゐの水のおばしまにわかきうれひの袂の長き
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)