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おねえどし
「さうよ、
俺らこつちのおとつゝあと
同年齡だつけな」
彼は
自身の
創意ではなくて
何處かで
聞いた
記憶を
其の
儘反覆してさうして
戯談を
敢てした。
「
俺れと
同年齡だよ」
獨りぼつちに
成つて
居た
勘次は
横から
口を
挾んだ。
われが友達の
奥田の
兼野郎なア立派な
若え
衆になったよ、
汝がと
同年だが、此の頃じゃア
肥手桶も新しいんでなけりゃ
担ぎやアがんねえ、
其様に世話ア焼かさずに
負されよ