“えうねん”の漢字の書き方と例文
語句割合
幼年100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百樹もゝきいはく、我が幼年えうねんの頃は元日のあしたより扇々と市中をうりありくこゑ、あるひは白酒々の声も春めきて心ものどかなりしが此声今はなし。
呼寄よびよせ相談に及びしは其方は幼年えうねんなれども感應院の手許てもとにて教導けうだうを受し事なれば可なりに修驗しゆけん眞似まねは出來べし我々始め村中より世話せわ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
百樹もゝきいはく、我が幼年えうねんの頃は元日のあしたより扇々と市中をうりありくこゑ、あるひは白酒々の声も春めきて心ものどかなりしが此声今はなし。
殺はやすけれどこゝに一ツの難儀なんぎといふは小姓こしやう次助佐助の兩人にてかれは天一とは幼年えうねんより一所にそだちし者なれば天一を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我れ幼年えうねんころはじめて吉原を見たる時、黒羽二重に三升の紋つけたるふり袖をて、右の手を一蝶にひかれ左りを其角にひかれて日本づゝみゆきし事今にわすれず。
とりお菊の部屋へ誘引いざなひたり然るに此お菊は幼年えうねんより吉三郎と云號いひなづけと聞居たりしが今年ことし十七歳になり始めて吉三郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)