“うらゝ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけうちかへつて御米およねこのうぐひす問答もんだふかへしてかせた。御米およね障子しやうじ硝子がらすうつうらゝかな日影ひかげをすかして
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ほのかな哀感の霞を隔てゝうらゝかな子供芝居でも見る樣に懷かしいのであるが、其中で、十五六年後の今日でも猶、鮮やかに私の目に殘つてゐる事が二つある。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
崖の下から引揚げたばかりで、まだこももかけない與三郎の死骸が、折からのうらゝかな春の朝陽に照らされて、見るも無慘むざんな姿を横たへて居るではありませんか。