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うはあご
語句 | 割合 |
上顎 | 60.0% |
上頤 | 20.0% |
上顋 | 20.0% |
其子の身に宿りしより常に
殺気を
帯べる夢のみ多く、或時は
深山に迷ひ込みて
数千の
狼に囲まれ、一生懸命の勇を
鼓して、
其首領なる
老狼を
引倒し、
上顎と
下顎に手をかけて
カチ/\と
歯の
鳴る
時、
鰐かと
思ふ
大口を
赫と
開いて、
上頤を
嘗める
舌が
赤い。
平中は侍従を引き寄せながら、かうその耳に
囁かうとした。が、いくら気は
急いても、舌は
上顋に引ついた儘、声らしいものは口へ出ない。