上顋うはあご)” の例文
平中は侍従を引き寄せながら、かうその耳にささやかうとした。が、いくら気はいても、舌は上顋うはあごに引ついた儘、声らしいものは口へ出ない。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)