“うつす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.2%
撮写5.9%
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弱々しい外光が、戸のすきだけの巾の白い線を、うつすりと障子に筋つけるのを見ると、電燈が消えるのも、もうすぐだといふ事が分つた。
ある死、次の死 (新字旧仮名) / 佐佐木茂索(著)
欣弥 ええ、とにかく、まあ、母に逢って下さい、お位牌いはいに逢っておくれ。撮写うつすのは嫌だ、と云って写真はくれず、母はね、いまわの際まで、お友さん、姉さま、と云ってお前に逢いたがった。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此時は里人さとひと幾十人をやとひ、かんじきすかりにてみち蹈開ふみひらかあとしたがつゆく也。此ものいり幾緡いくさしの銭をつひやすゆゑとぼしきたび人は人のみちをひらかすをまちむなしく時をうつすもあり。健足けんそく飛脚ひきやくといへども雪みちゆくは一日二三里にすぎず。