“うすかいまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄掻卷50.0%
薄掻巻50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玲瓏れいろうつてふんですか、自分じぶんも、うでも、むねなんぞはちゝのなり、薄掻卷うすかいまきへすつきりといて、うつつて、眞綿まわた吉野紙よしのがみのやうにおさへて、ほねつゝむやうなんです。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おないろ薄掻卷うすかいまきけたのが、すんなりとした寢姿ねすがたの、すこ肉附にくづきくしてせるくらゐ。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かかる場所にて呼び奉るを、許させらるるよう、氏神を念じて起上った私は、薄掻巻うすかいまきを取って、引被ひっかぶせて、お冬さんを包んだのです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
障子をふつとくぐりつゝ、きのふ今日蚊帳を除つた、薄掻巻うすかいまきの、袖に、裾に、ちら/\と舞ひまうたのは、それは綿よりも軽い蘆の穂であつた。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)