“いんげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隠元66.7%
隱元14.3%
隠現9.5%
胡豆4.8%
菜豆4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、黄檗おうばくの方の坊さんはと見ますと、これは隠元いんげんにしましても、木庵もくあんにしましても、いずれも優美さの点では劣ります。
(わん。)津島つしまぶ、隱元いんげん、きす、鳥肉とりにく。(はち。)たひさしみ、新菊しんぎくあまだい二切ふたきれ。(はち。)えびしんじよ、ぎんなん、かぶ、つゆ澤山だくさん土瓶どびんむしまつだけ。つけもの、かぶ、奈良ならづけ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
隠現いんげんときに応ずる一種忍びの怪術を心得ていたのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
棒砂糖少し持てきたりしが、煮物に使つかわんことしければ、無しと答えぬ。茄子なす胡豆いんげんなど醤油のみにて煮て来ぬ。鰹節かつおぶしなど加えぬ味頗むまし。酒は麹味を脱せねどこれも旨し。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
菜豆いんげんはにほひかそけく膝にして白きが落つも莢をしむけば
長塚節歌集:3 下 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)